私は養護教諭として、長年子どもたちへ性教育を行ってきました。
自身も出産を経験してからは、幼少期からの性教育の大切さを改めて実感しました。

「性教育」の大切さは分かっていても、何から始めて良いのかわからない…
こんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、性教育の第一歩として取り組みやすい「プライベートゾーン教育」におすすめな絵本を紹介します。
- 自宅でできる性教育を知りたい
- プライベートゾーンについて子どもに伝えたい
- おすすめの絵本を知りたい
プライベートゾーン(プライベートパーツ)とは


プライベートゾーンとは「水着や下着を着ると隠れる部分」のことです。
具体的には、くち・むね・おしり・せいきを指します。



※本記事では執筆上、一部「プライベートゾーン」の呼称のみで記載しています。
- 自分だけの大事な場所で、見るのも触るのも、自分だけ。
- もし、見られたり触られたりしそうになったら「いや」と言う。大人に相談する。
子どもたちが性被害の「被害者」にも「加害者」にもならないために、幼少期から正しい知識を身につけることが大切です。
プライベート教育におすすめの絵本
おすすめの絵本を紹介します。
1 だいじだいじどーこだ?
1〜2歳から読める絵本で、最初の1冊にぴったりです。
絵本の中では「だいじだいじ」と言う表現が使われており、解説で「プライベートパーツ」として紹介されています。



私は小学校低学年向けに読み聞かせしていました。
幅広い年齢におすすめの絵本で、保健室に置いておくのも良いと思います。
2 教えて!くもくん


可愛いくものキャラクター「くもくん」がプライベートゾーンについて優しく教えてくれます。
3歳頃〜小学生くらいにおすすめの絵本です。
購入者特典として、学校や家庭で使える豊富な資料がダウンロードできます。
- 活用の手引き(指導案含む)
- 保護者向け配布資料
- パワーポイント版絵本
- ポスター
- ワークシート
- くもくんフリー素材
- くもくんおてがみ、おえかき



こちらの資料は、小学校中〜高学年の性教育で使用していました!
保護者向け おすすめの本
保護者の方ににおすすめの本も紹介します。
1 おうち性教育はじめます


プライベートゾーンだけでなく、性教育について学ぶのに適した1冊です。
3歳〜10歳頃の子どもに関わる性の問題や、子どもからの突然の質問にどう対応すれば良いのか?と戸惑う保護者向けに対応策を指南してくれます。



筆者自身も元々性教育に抵抗があったそうです。
子どもが「より幸せに生きる」ために伝えたい性教育が詰まっています。
2 ママもパパも知っておきたい よくわかるオチンチンの話


プライベートゾーン教育とは少し離れてしまいますが、こちらは男の子の保護者におすすめの本です。
泌尿器科の医師の方が監修されており、信頼できる1冊です。



私は息子を出産する前に購入し、熟読しました!
まとめ まずは絵本でプライベートゾーン教育を始めましょう!


「まだ教えるのは早いかな」と思いがちな性教育ですが、幼少期から伝えられることはたくさんあります。
子どもたちを取り巻く環境はいつも安全とは限りません。
子どもの世界はこれからどんどん広がり、大人の目の届かない時間も増えていきます。
プライベートゾーンの知識は「自分を守る力」になります。
まずは取り組みやすい絵本の読み聞かせから、始めの一歩を踏み出して見ませんか?